ピーチ(Peach)は、関西空港を拠点にするANAグループの格安航空会社(LCC)です。
運賃が安いぶん、手荷物や座席指定、変更・払い戻しの条件が運賃タイプによって大きく変わります。
この記事では、初めてピーチに乗る人に向けて、3つの運賃タイプの違い、手荷物のルール、空港での締切時間、航空券を安く買うコツをまとめました。
※料金・ルールは2026年11月時点のPeach公式サイトの情報をもとにしています。
ピーチ(Peach)の基本情報
まずは会社の概要と、サービスの基本をまとめます。
| 会社名 | Peach Aviation株式会社 |
|---|---|
| 設立 | 2011年2月10日 |
| 初就航 | 2012年3月1日 |
| 本社 | 大阪府泉佐野市(関西国際空港内) |
| 株主 | ANAホールディングス(100%) |
| 機体数 | 38機(エアバスA320・A321系) |
| 拠点空港 | 大阪(関西国際空港) |
| 運賃タイプ | ミニマム/スタンダード/スタンダードプラス |
| 機内持ち込み | 2個・合計7kgまで無料(全運賃タイプ共通) |
| 予約方法 | 公式サイト・公式アプリ・旅行予約サイト |
出典:Peach公式サイト「Peachについて」「Peachの運賃タイプ」
ピーチは2012年3月に関西空港から就航した航空会社で、2022年に就航10周年を迎えました。
現在はANAホールディングスの100%子会社で、国内線と、韓国・台湾・香港・タイなどの近距離アジア路線を中心に運航しています。
2025年2月にはエアバスA321XLRとA321neoの導入を発表しており、今後は中距離の国際線も増えていく見込みです。
ピーチの運賃タイプ3種類の違い
ピーチの運賃は、2024年10月27日搭乗分から「ミニマム」「スタンダード」「スタンダードプラス」の3種類になりました。
違いを表にまとめると次のとおりです。
| 項目 | ミニマム | スタンダード | スタンダードプラス |
|---|---|---|---|
| 機内持ち込み(7kgまで) | 無料 | 無料 | 無料 |
| 預け手荷物 | 有料 | 1個無料 | 1個無料 |
| 座席指定 | 有料 | 無料(ファストエリア除く) | 無料(ファストエリアは有料) |
| 発券手数料 | 必要 | 不要 | 不要 |
| 便の変更 | 不可 | 不可 | 出発1時間前まで可(Webなら手数料なし、差額のみ) |
| 自己都合の取り消し | 払い戻し不可 | 取消手数料を引いてピーチポイントで返金 | 取消手数料を引いて元の支払方法に返金 |
| 取消手数料(1人1区間) | 運賃・諸税の全額 | 30日前まで1,000円/29日前以降3,000円 | 500円 |
出典:Peach公式サイト「Peachの運賃タイプ」「運賃規則(2024年10月27日以降搭乗分)」
座席指定や手荷物などのオプション料金は、どの運賃タイプでも取り消し時に払い戻されません。
一方、欠航や大幅な遅延のときは、運賃タイプに関係なくオプション料金も含めて全額の払い戻しを受けられます。
ミニマム:予定が確定している身軽な一人旅向け
ミニマムは、座席指定も預け手荷物も付かない一番安い運賃です。
セール運賃も基本的にこのミニマムが対象になります。
便の変更も払い戻しもできないので、予定が動かない旅行で、荷物が7kgに収まる人に向いています。
ただし発券手数料と、必要に応じたオプション料金が別にかかるため、最終的な支払額で比べるのが大事です。
スタンダード:荷物を預ける人なら基本はこれ
スタンダードは、預け手荷物1個と座席指定(ファストエリア以外)が最初から含まれた運賃です。
ミニマムに手荷物と座席指定を後から足すと、スタンダードとの差額がほとんどなくなるケースもあります。
キャンセル時はピーチポイントで戻ってくるので、ピーチをまた使う予定がある人なら損をしにくい運賃です。
スタンダードプラス:予定が変わるかもしれない出張や帰省に
スタンダードプラスは、スタンダードの内容に便の変更と払い戻しを加えた運賃です。
出発1時間前まで何度でも便を変えられ、Webで手続きすれば変更手数料はかからず差額を払うだけで済みます。
取り消しても手数料500円を引いた額が元の支払方法に返ってくるので、仕事の予定に左右される出張には安心です。
ピーチの手荷物ルール(機内持ち込みと預け手荷物)
ピーチで一番トラブルになりやすいのが手荷物の重さです。
空港で慌てないよう、出発前に家で重さを量っておくことをおすすめします。
機内持ち込み手荷物は2個・合計7kgまで
| 個数 | 1人2個まで(身の回り品を含む) |
|---|---|
| 重さ | 2個の合計7kgまで |
| サイズ | 3辺の合計115cm以内 |
| 料金 | 全運賃タイプで無料 |
重さはスーツケースとハンドバッグなど2個を合わせて計算されます。
7kgを超えた分は、預け手荷物として料金を払って預けることになります。
料金は申し込む場所によって変わるため、7kgを超えそうなら予約時にWebで預け手荷物を付けておく方が安心です。
預け手荷物は1個20kgが基準
| 重さの基準 | 1個20kgまで |
|---|---|
| 上限 | 1個32kgまで(20kg超は重量超過料金) |
| 無料の個数 | スタンダード・スタンダードプラスは1個無料 |
| 追加料金の目安 | 国内線2,000円~(路線・申し込み場所で変動) |
預け手荷物の料金は、運賃タイプや路線、申し込むタイミングと場所によって変わります。
最終的な金額は、予約画面で路線と運賃タイプを選んだうえで確認してください。
座席指定とそのほかのオプション
ピーチの機内は、前から「ファストエリア」「フロントエリア」「ミドルエリア」「バックエリア」の4つに分かれています。
座席指定料金は800円からで、エリア・運賃タイプ・路線によって金額が変わります。
| 運賃タイプ | バック・ミドル・フロント | ファストエリア |
|---|---|---|
| ミニマム | 有料で指定可 | 指定不可 |
| スタンダード | 無料で指定可 | 指定不可 |
| スタンダードプラス | 無料で指定可 | 有料で指定可 |
座席指定は出発時刻の3時間前まで申し込めます。
ファストエリア(1列目)は足元が広い代わりに、肘掛けが上がらない仕様です。
このほか、すぐに支払えないときに予約を押さえておける「予約キープ」(1人片道300円)や、2025年の予約サイトリニューアルで始まった機内食の事前購入もあります。
ピーチの就航路線(国内線・国際線)
ピーチは関西空港と成田空港を中心に、北海道から沖縄までの国内線と、アジアの国際線を運航しています。
| 国内線の就航地 | 東京(成田・羽田)、大阪(関西)、名古屋(中部)、札幌(新千歳)、女満別、釧路、仙台、福岡、長崎、宮崎、鹿児島、奄美、沖縄(那覇)、石垣 |
|---|---|
| 国際線の就航地 | ソウル(仁川・金浦)、台北(桃園)、高雄、香港、上海(浦東)、バンコク(スワンナプーム)、シンガポール |
出典:Peach公式サイト「路線・時刻表」
すべての就航地どうしが結ばれているわけではなく、季節運航や運休中の路線もあります。
2026年9月には成田~ソウル(仁川)線が開設されるなど、路線は毎シーズン入れ替わるので、予約前に公式の路線検索で確認してください。
ピーチの航空券を安く予約するコツ
同じ路線でも、買う時期と運賃タイプの選び方で支払額はかなり変わります。
セールは公式サイトとSNSでこまめにチェック
ピーチは国内線・国際線のセールを不定期に開催しています。
告知から販売開始までが短く、人気の日程はすぐ売り切れるため、無料のPeachアカウントを作っておくと購入がスムーズです。
セール運賃はミニマムが条件のことが多く、変更も払い戻しもできない点は理解したうえで買いましょう。
オプション込みの総額で比べる
表示運賃が安くても、支払手数料、発券手数料、空港使用料、手荷物、座席指定を足すと、スタンダードの方が安くなることがあります。
比べるときは、最後の支払い画面に出る総額で見るのが確実です。
予約サイトで他社便とあわせて比べる
ピーチの航空券は公式サイトのほか、旅行予約サイトでも購入できます。
日程が決まっているなら、同じ路線を飛ぶほかのLCCや大手航空会社の運賃とまとめて比べると、本当に安い便が見つけやすくなります。
ピーチの空席や運賃をまとめて調べたい人は、ピーチ予約のページも参考にしてください。
空港での搭乗手続きと締切時間
ピーチは大手航空会社より締切に厳しく、1分でも遅れると搭乗できません。
国内線の主な締切は次のとおりです。
| 自動チェックイン機 | 出発90分前~30分前(関西空港は120分前から) |
|---|---|
| 手荷物の預け入れ | 出発30分前まで |
| 保安検査場の通過 | 出発25分前まで(多くの空港) |
| 搭乗口 | 出発20分前まで |
出典:Peach公式サイト「チェックイン(搭乗手続き)について」各空港ガイド
国際線は自動チェックイン機の受付が出発50分前まで、搭乗口が出発30分前までと、国内線よりさらに早く締め切られます。
自動チェックイン機や保安検査場が混み合う時間帯もあるので、時間には余裕を持って空港に着くようにしましょう。
ピーチを利用するメリットと注意点
メリット
- 大手航空会社より運賃が安く、セール時はさらに安く乗れる
- 片道ずつ購入できるので、行きと帰りで別の空港を選べる
- ANAグループの航空会社として運航している
- スタンダードプラスなら、LCCでも変更・払い戻しに対応できる
注意点
- 機内持ち込みは2個合計7kgまでで、重さのチェックがある
- 空港の締切時間が早く、遅れると搭乗できない
- ミニマムは変更も払い戻しもできない
- 機内の飲み物や食事は有料
荷物が少なく、時間に余裕を持って動ける人にとっては、ピーチは移動費を大きく抑えられる選択肢です。
逆に、荷物が多い家族旅行や、予定が変わりやすい旅では、運賃タイプを上げるか大手航空会社と比べて決めるのがおすすめです。
ピーチに関するよくある質問
ピーチはどこの国の航空会社ですか?
ピーチは日本の航空会社です。
大阪府泉佐野市に本社を置くPeach Aviation株式会社が運航しており、ANAホールディングスの100%子会社です。
ピーチの機内持ち込みは何kgまでですか?
どの運賃タイプでも、1人2個・合計7kgまで無料で持ち込めます。
サイズは3辺の合計115cm以内です。
ミニマムで予約した航空券はキャンセルできますか?
取り消し自体はできますが、取消手数料が運賃・諸税の全額になるため、払い戻しはありません。
ただし欠航や大幅な遅延の場合は、全額の払い戻しを受けられます。
ピーチポイントとは何ですか?
ピーチの運賃や各種料金の支払いに使えるポイントです。
スタンダードを自己都合で取り消したときは、取消手数料を引いた額がピーチポイントで戻ってきます。
有効期限があり、現金化や他人への譲渡はできません。
ピーチの座席指定はいつまでできますか?
出発時刻の3時間前まで指定できます。
スタンダードとスタンダードプラスは、ファストエリア以外の座席を無料で選べます。